小さなことからコツコツと
2026-07-17
夢中になることの大切さ
ー「夢中になった経験」は、履歴書よりも価値がある。ー
先日、お客さんとこんな話をした。
「人を採用するときって、何を見ていますか?」
正直に言うと、中央ダイスには立派な採用方針なんてない。
「来るもの拒まず、去るもの止めず。」
そんな会社だ。
学歴で判断することもなければ、資格の数を競うこともない。
でも、一つだけ。
もし僕が「この人と一緒に仕事をしたい」と思うかどうかを判断するとき、必ず気にすることがある。
それは、
「これまでの人生で、何か一つでも夢中になった経験があるか。」
これだけだ。
別に、それが仕事に関係している必要はない。
スポーツでもいい。
勉強でもいい。
音楽でもいい。
研究でもいい。
恋愛でもいい。
この際、若い頃に異性と遊びまくった話だって構わない(笑)。
要するに、
「自分の時間を忘れるくらい没頭した経験があるか。」
ぼくはそこを意識している。
そして、成功したか失敗したかは、実はどうでもいい。
本気で取り組んだ人は、必ず何かを得ているからだ。
考えてみれば分かる。
何かに夢中になるには時間が必要だ。
時間は勝手には生まれない。
どこかで効率を上げ、無駄を削り、優先順位を変えなければならない。
つまり、夢中になれる人は、知らないうちに生活全体を最適化していく。
だから面白い。
本人はただ「サッカーがやりたい」「野球が上手くなりたい」としか考えていない。
でも周りでは別の変化が起き始める。
生活習慣が整う。
時間の使い方がうまくなる。
人間関係が変わる。
体力がつく。
考え方が前向きになる。
そういう好循環が必ず生まれる。
実は、僕自身もこれまで人生齢50にして四回くらい、そんな経験をしてきた。
最初は中学・高校時代に夢中だったロックバンド活動だ。
毎日、頭の中はギターのことでいっぱい。
どうやったらあのコードが押さえられるか。
どうやったら指がもっと速く動くか。
どうやったら格好いいバンドになれるか。
寝ても覚めても毎日そのことしか考えていなかった。
毎朝1時間ギターを弾く。
学校が終わると部活には行かず、2kmの道を全力疾走で帰宅する。
家に帰ると真っ先にギターをアンプにつなぎ、夢中で弾き続ける。
塾へ行く時間まで三時間。
塾から帰ったら風呂を済ませて、またギター。
夜23時まで弾き続ける。
ちなみに通学カバンは、走るのに邪魔になるからと必要最低限の教科書&ノートしか入れなかった。
だから勉強はいつも一度で終えられるように徹底して授業に集中した。
でもね、不思議なものなんです。
そんな異常なことやってても成績はまったく落ちなかった。
むしろ良かった。
まあ、親との約束で、「成績を落とさないこと」がバンド活動の条件だったこともあるのだが
それでも、効率よく練習時間を作る自分なりのアイデアだった。
部活動は強制加入だったから、両立できずに中途半端になってしまったが・・・
でも、いま思えばそれは、自分のための時間を作るという人生初めての時間の取捨選択を経験した。
おまけではあるが、毎日2kmを全力疾走していたおかげで、苦手だった長距離走まで速くなった。
ギターもバンドもとにかく一生懸命だった。
でも良くなったのはギターだけではなかった。
勉強も。
体力も。
時間の使い方も。
全部だった。
これは今振り返ると、偶然ではない。
夢中になっている人の周りでは、必ず好循環が起きる。
最初は本人も気づかない。
でも、しばらくすると「あれ?」と思う。
仕事がうまくいく。
人との関係が良くなる。
生活が整う。
そうやって周りが変わり始める。
そして、その頃には、夢中になっていたこと自体も少しずつ結果が出始めている。
だから僕は採用だけではなく、人を見るときにも必ず聞きたくなる。
ー「これまで何か一つ、夢中になったものはありますか?」ー
その答えを聞けば、その人がどんな能力を持っているかよりも、その人がどんな生き方をしてきたかが見えてくる。
夢中になった経験がある人は、
努力の苦しさを知っている。
継続の難しさを知っている。
壁にぶつかることも知っている。
そして何より、「成長する喜び」を知っている。
その経験は、仕事が変わっても、業種が変わっても、決してなくならない。
私はそう信じている。
だから履歴書よりも、「夢中になった経験」のほうが、ずっと価値があると思っている。
大切なのは、これから何に夢中になれるのか。
それは仕事でなくてもいいし、逆に仕事であってもいい。
自分の価値をいま決めるのではなく、これから価値を作っていくために。
それを実現させるのが「夢中になる力」なのだと思っている。
以上
スタッフの矢野でしたーーー。
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