小さなことからコツコツと
2025-10-02
本当に必要な品質・価値とは?
こんにちは。スタッフの矢野です。
突然ですが、ここ最近の物価高騰は本当に顕著ですよね。
今月からもまた、日用品から生活雑貨まで値上げラッシュです。
当然、われわれ金属加工のメーカーにも押し寄せてきています。
原材料も、エネルギーコストも、人件費も上がる。
そうなると製造メーカーも当然、製品やサービスの価格に跳ね返るわけです。
でも、こういう時期だからこそ問われるのが「本当に必要な品質・価値とは何か?」ということだと思います。
「今まで、あの安さは何だったのか?」
「値上げした今でも、この製品には本当に意味があるのか?」
お客様も、私たち作り手も、同じ問いを抱えているはずです。
私には、尊敬する大先輩がいます。
その方からいろいろな教えをいただいきました。
そのなかでも忘れられない言葉があります。
「いいものを売るのだから、サービスも価格も遠慮はするな」
営業をしていると、つい「お客様に負担をかけてはいけない」と思い、価格やサービスに遠慮してしまうことがあります。
ですがこの言葉をいただいてから、「いいものをつくるなら、自信を持って提案すればいい」と思えるようになりました。
ただし、ここで大切なのは前置きです。
「お客様にとって、いいもの」 であること。
私たちメーカーは、ともするとこう思いがちです。
「精度が高い」「品質が良い」「技術の結晶だ」
だからこそ“価値があるはずだ”と。
しかし、それは往々にして作り手の独り善がりです。
高コスト・長工程であること自体は、お客様にとっての価値ではないのです。
お客様が本当に欲しいのは、その先にある「見えない価値」です。
見えない価値にこそ答えがある。
私の会社で言えば、それは「高耐久」「高寿命」「使いやすさ」。
多機能である必要はありません。
要は、安心して長く使えること。
そのシンプルな価値こそ、最も強い信頼につながります。
「お値段以上」というニトリさんのキャッチコピーは、まさに経営の真髄を突いています。
価格以上に感じてもらえる価値をどう提供するか。
これは、どんな時代でも揺るがない経営課題です。
「いいものを売るのだから、サービスも価格も遠慮はするな」
この言葉を私なりに解釈するとこうなります。
「お客様にとって“いいもの”を売るのだから、サービスも価格も遠慮はするな」
物価高騰の今だからこそ、会社の軸はここに置くべきだと思います。
お客様にとっての本当の価値を基準に判断すること。
その軸さえぶれなければ、価格の変動に振り回されることなく、信頼と誇りを持って事業を続けていけると信じています。
以上、スタッフの矢野でした。
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